「あー…時間だしそろそろ行かなきゃ。」







洸くんは時計を確認して、パイプ椅子から立ち上がった。







「俺行くけど、また無茶したら次はただじゃおかないからね。」






「…は、はい」







こっちに振り向いた洸くんに頷くと、洸くんは満足気に笑って保健室を出た。








「……。」








“わかったならよろしい。”



そう言って笑った洸くんの顔が何度も脳内でリプレイされる。