「それじゃね」 片手をヒラヒラさせながら、私と真逆の方向に歩き出す洸くん。 せっかく話すチャンスだったのに何も話せなかったな…。 洸くんの背中を見つめていると 「そうだ」 洸くんが振り返った。 「あんまり無理しちゃダメだよ」 それだけ言い残して、洸くんは男の子と一緒に人混みの中に消えていった。 やっぱり具合悪くみえるのかな? 確かにさっきより頭ガンガンして目眩がひどくなったような気がする。 念のために水たくさん飲んどこう…。