『借り物競争に出場する人は集合してくださーい!』 「あ、あたし行かなきゃ」 「杏、借り物競争頑張ってね」 「うん!ありがとう!」 杏はポニーテールの長い髪を揺らして、走って行ってしまった。 とりあえず私も借り物競争が見える場所に移動しようかな。 ゴール近くならよく見えそうだし行ってみよう。