ダンッダンッ






ボールをドリブルする音が響く体育館。






3限目の体育。

今日は男女分かれてバスケ。







「千歳くん頑張ってー!」




「キャッ!シュート決めたっ」







パス練習をそっちのけで千歳くんを応援する女の子たち








洸くんもこうやって応援されたりするのかなぁ。







…って洸くんかぁ…。






モヤッとしたものが心を覆う。






「…よし」







集中集中。



夢中になってれば洸くんのこと考え「新奈はいパス!」







「…え」







杏の声にハッとしてみれば、ものすごい速さでこっちに来るバスケットボール。