「千歳くん早く来ないかなー」





口を尖らせる杏。




…あ、まだ来てないんだ。

いつもなら朝早く来てるから珍しい。





「なんで?」




「だって、朝からイケメン見ないとモチベーション持たないじゃん!!」




「……」





あなたには涼くんがいるでしょうに。




そう言いかけた時、始業のチャイムが鳴り響いた。





「ハァハァ…はい挨拶ー」





と、息を切らしながら入ってきた国語の先生。




…どうしたらあんなに息が切れるんだろう。





なんて疑問を抱きながら、ノートを開く私でした。