「……」






なぜか私を抱きしめて離さない洸くん


私は洸くんの胸の中で、思考が止まって頭の中が真っ白だ






あれ?もしかして私…


洸くんに抱きしめられてる!?!?





「こ、こここ洸くん!?」






問いかけに答える気配がしない。





その代わり、聞こえてくるのは





「スー…」





規則正しい寝息とゆっくりと脈打つ心臓の音だけだった。