「ひほひへふ(ひどいです)!!」
こっちは酸っぱくて酸っぱくてしょうがないのに笑うなんてさっ!!
ていうか今写真撮った!?!?
ゴクッと飲み込んで、洸くんを睨みつける。
「今すぐ写真消してくださいっ!!」
「えーやだ」
やだじゃないしっ!!!
洸くんはスマホに視線をうつしてしばらくすると
「くっ…くくっ…」
笑いを堪えながら、スマホの画面を私に見せた。
画面には私のひどい顔が。
「ちょっ、今すぐ消してくださいよ!!」
「こ、の顔、や、ばすぎ…」
洸くんはずっと笑っていて消す気配すらしない。
あんなの恥ずかしすぎるから今すぐ消してほしいのにっ!!!
それならっ…
「私が消すからそれ貸してくださいっ!」

