「…洸くんって、課題ちゃんとやるんですね」
「意外だと思ったでしょ」
「…はい」
意外だ。
女の子と遊んでばかりだと思ってたのに。
リビングにて。
教科書を貸してもらう代わりに一緒に課題をやっている。
時刻はもう12時を超えている。
「…眠い…」
当然、睡魔が襲う。
何度も頭をふって眠気を覚まして、すぐに眠気に襲われるの繰り返し。
「眠くないんですか?」
「いつもこれくらいまで起きてるから慣れてるんだよね」
だから朝弱いんだ。
なるほどなるほど…。
洸くんは眠そうな素振りを全く見せないで、黙々と数学の問題集を解いている。
…頑張って早く終わらせよう。
よし、と喝を入れて机に向かった。

