「そういえば」
洸くんは何かを思い出したように手を止める。
「今日、千歳くんと帰ってたよね」
「な、なぜそれを!?」
洸くん近くにいたっけ!?
てことは、周りに女の子とかいたのかな!?
「んー。たまたま見えただけだよ
あっ、安心して。そん時、俺1人だけだったし」
そう言うと洸くんは肉じゃがを口に入れた。
よかったー…。
洸くん1人だけで…。
なんて、ホッとしてると
「あーでも」
「…?はい」
「んー…やっぱ俺の勘違いかも。
ごめん、なんでもない」
…何を言いかけたんだろ?
私は言いかけた言葉が気になりながらも、肉じゃがを口に運んだ。
うん。やっぱり美味しい!!

