「新奈ちゃん、ご飯よそいどいて」
「あ、はい!」
言われた通りに2人分のご飯をよそうと、ダイニングテーブルに置いて座った。
「よし、完成」
洸くんは満足げに言うと、お皿によそってテーブルの真ん中に置いて私の前に座る。
お皿にのるのは美味しそうな肉じゃがで。
「これって、洸くんの手作りですか!?」
「うん。いつも作ってもらってばかりだから、たまには新奈ちゃんに作りたいなって思って。
まぁ、クック○ッド見ながら作ったんだけど」
頬をかきながら笑う洸くんの指は、絆創膏が貼ってあって。
…料理に慣れてないのに、私のために作ってくれたんだ。

