俺は、柚月

向井柚月 ムカイ ユヅキ

小学生の頃、金管バンドをしていて、楽器経験者

だから、同じ経験者の唯川 ユイカワ と、吹奏楽部に入る予定。

楽器は、、、前はトランペットだ

まぁ、何でもいいけど

そんなことを考えながら、クラス表を覗き込む

ふーん。

1年A組 15番 向井 柚月

と書いてあるのを見つけて、そこから離れようとした

そのとき、ふと誰かの顔が目に入る

先輩だろうか

少し俺たちより大人びた顔つきでこちらを眺めている

色白の肌に黒く長い髪

髪は肩甲骨より下くらいまである

そんなに長くて、邪魔じゃないのか?

でも、ポニーテールにしていて、スッキリまとまっているので、邪魔ではないだろうと予測できた

、、、いやでも耳の前にある髪束は邪魔だろ

あー。前にねーちゃんが言ってた

ひめかっと か、 触角?!

とかいうやつか?

そんなことを考えて見ていると、視線に気づいたようで、俺を見てきた

ちょっとまずいか?!と流石に思った俺は人混みに紛れる

なんだか、気になるな、と思った

入学式が始まり、なにかの演奏が始まった

ん?

これは、、、

退場のときに上を見てみる

案の定、生演奏だった、、、

CDだと思ってた

ここの吹奏楽部凄くないか?!

これに触発され、俺は吹奏楽部に入る決心を決めていた







仮入部が、始まる

俺は真っ先に音楽室へ向かった

勿論。唯川も連れて

ドアを開けると歓声が巻き起こる

「男子ー!」

「キャー!よかったぁー!」

「男子部員確保ぉー!」

「くーちゃんよかったねー」

くーちゃんと呼ばれたその人は、男子部員で、久山和人 クヤマ カズヒト というらしい

空席を見つけ、座る

すると、気になっていた人が音楽準備室から出てきた

もしかして

吹奏楽部員?!

しかもあのケース

トランペットだぁああ

しかし声をかけることは流石に出来ず

(普通無理無理)

部活体験が始まった