「きゃあっ!!!」 『!?』 音羽の悲鳴と共に聞こえたのは 何かとても大きい物が落ちる音と、何かが壊れるような鈍い音。 僕と音羽を繋ぐ電波は切れていた。 『音羽っ!?』 呼び掛けても返事はない。 分かってるのに、僕は何度も機械音に呼び掛けていた。 ―――音羽は、下校途中だった…? 僕の足は、自然と元来た道を駆けていた。