先輩も視線には気がついてるはずなのに、全然気にしてないみたい。
さすが、慣れてる…
私が慣れない視線にソワソワしていると電車がやって来た
いつのも場所にはベンチ同様先約がいる。
あーあ。先輩と最後かもしれないのに!!
なんてガッカリしてると、
「もう人座ってんじゃん!」
隣でそんな声が聞こえた
先輩も同じこと思ってくれてるんだ
そう思うだけで心がほっこりした
「仕方ないですね、、」
「じゃあ…今日は俺の定位置行こっか」
そう言われて連れていかれたのは
いつもとは反対側の扉の前。
毎朝ここで並ぶ、吉岡先輩と梨捺先輩を見てる
今日は私が梨捺先輩の位置…
先輩はどんな風に思うのかな。
梨捺先輩と私を重ねる…???
それとも、なんにも考えてないのかな。
そう思ってると電車が発車した


