いよいよ、明日は先輩の大勝負。
変な重荷になりたくないし、
こんなこと考えたくはないけれど、
先輩が明日の大会で負けちゃったら……
今日で正真正銘の最後の電車。
だから、できるだけ気まずくならないように終わらせたい。
お守りを靴箱に入れてから、学校のテニスコートが見える校舎で舞衣と先輩のテニスを見た
やっぱりテニスをしてるときの先輩が一番カッコイイ
キラキラしてて、誰もを惹き付けるようなオーラがあって……
やっぱり吉岡先輩は私なんかが手の届くような人じゃない
この1ヶ月は夢の時間だったんだなぁ
改めて思うとなんとなく胸がぎゅっと苦しくなった
「さ、そろそろ駅に向かわなきゃ!先輩と校門で鉢合わせしたくない!!」
「だね、そろそろ行こっか?
未緒…。今日はしっかり楽しむのよ?!」
舞衣に励ましをもらいながら、駅に向かった


