先輩と私の間に心地のよい沈黙が流れた...



よし、お守り、今渡そう。


心を込めて作ったからきっと伝わるはず...



「先輩...

これ。明後日からセンター試験頑張ってください」



私は今朝出来たばかりのお守りを先輩に渡した



すると、先輩はお守りを見てとてもあったかく微笑んだ



「やっぱね。
あのお守りもてんぼちゃんだったんだね」


「え?」


「この前の。ほら。これ」


そう言って先輩がスクールバッグから出したのは私がいつの日か靴箱に入れたお守り。