「ちょっと!未緒!!?」


後ろから真衣の声が聞こえたけど、吉岡先輩が私の背中に手を回して歩くから振り返れず...



ごめん。真衣。明日絶対話すから...!!!



なんて思いながら私は先輩に図書館へ連行された



「はい、てんぼちゃんはここ。」



指定されたのはもちろん先輩の隣の席。



えーっと。先輩...これじゃ逆に勉強の邪魔なんじゃ...???



「なんか色々言いたそうだけど、ここから離れるの禁止な??」



「っひょへ??!」



私が思わずそんな声を出してしまうと先輩はまた大爆笑していた



「ここ図書館なのに笑わせるなって
なにひょへ!!?って
だって、てんぼちゃん、いつどこに行くか分かんねぇから勉強に集中出来ない!


とりあえず、隣にいてくれたら寝てもいいから!な???」



そんな優しい笑顔で言われても...

とは思いながらもこのちょっと甘えっぽい先輩がとても愛しくて私はにっこり頷くしかなかった