「じゃ、そろそろ姫は帰らなきゃな?」



なんておどけて先輩が言ってそのまま私の手を引いて駅に向かった



「てんぼちゃん、さっきから何でそんなとぼけ顔なの???」



なんて、嬉しそうにゆう先輩はもう確信犯だ



そうこうしてるうちに、もう私が帰る電車がやってきた



「さ、終電だぞ?寝過ごすなよ??
ま、そのとぼけ具合じゃ寝れないか?」



なんて笑いながら私の頭をポンポンとする。




「じゃ、てんぼちゃん、約束。

明日から図書室で勉強してる俺を応援して、22時代の電車に乗って俺と帰ること。」



そう言って先輩は小指を出した



「ほら、約束。絶対破るなよ???」


「はい...」



そう言って、私たちは指切りげんまんをした



帰りの電車に揺られながら私はこれは夢ではないのかとほっぺたをつねっては疑ってを繰り返した。