すっかり吉岡先輩とは話せなくなった。 唯一どうしても一緒になってた登校の電車も…先輩ふたりの姿を見るのが辛くて、私はもう一本早い電車に乗ることにしてる。 今となっては数ヶ月前のあの先輩との時間が夢みたい。 こんなにも先輩のこと思っても…先輩はもう。梨捺先輩のものなのに。 私はモヤモヤ複雑な心を抱えたまま毎日を過ごしていた。