『あ、ほら!楓さん戻ってきたよ、飲み物渡さなきゃー!』
『な、な…ん』
有無も言わさず手には生ビールが…
『いってら〜』
玲のやつ……
楽しんでるな…
けど仕方ないよね、私も仕事だもん
渡された生ビールのジョッキを両手で持ち、楓 瑞稀の方へと歩み寄る
『あの…生ビールになります』
『あ、どうもです』
……目が……
合った……
ペコリと頭を下げ、素早く退散する
私きっと顔真っ赤だ…
全然落ち着いてなんかないよ…
楓 瑞稀…
格好良すぎる
だめだ…そこら中に芸能人がいると思うと身動きができない
アタフタしている私を相変わらずな眼差しで見つめる玲
……面白くないわ!
しかし玲も、当たり前だけどただただ私を観察しているだけではないらしい
書類を見ながら話をしたり、電話してたり…飲み物や料理なんかも配ってる
マスターも料理の配膳で忙しそう
……私もやらなきゃ
親友のお願いだもん
相手が芸能人だからって、何を恐れる!
いつも冷静な性格な私
なにのスイッチか不明だが、ONになった

