そんな超超有名人が…目の前…
あんな近距離で……
挨拶をしている楓 瑞稀に見惚れたまま、私は相変わらず固まっていた
夢じゃ…ない…?
『理咲子』
『!』
突然耳元で囁かれ、なんとなく我に返り振り向くと
『固まっちゃって可愛い〜♡』
ニヤけた表情の玲が私を茶化しに来た
『なな何が…っ』
『ははっ…』
『というかビックリもするよ!楓 瑞稀とか聞いてないし…』
『ごめんごめん電話の時に言うの忘れてた。途中思い出したんだけど、こういう刺激も理咲子に必要かなぁって思って言わなかった(笑)』
『刺激って……度が過ぎる…』
『いやぁでも面白かった〜全く気付かず注文聞きに行くんだもん!固まった理咲子の顔!忘れないよ私』
『ふ、ふざけるな!』
『ははは…』
玲は余裕だなぁ
楓 瑞稀が同じ空間にいるってのに…
そっか…玲は仕事で色んな有名人見てきてるんだもんな
今日も楓 瑞稀と一緒に移動して来たんだし
玲の仕事、詳細は不明だが羨ましい
『かんぱーい!』
『『かんぱーい!!』』
楓 瑞稀の乾杯の音頭も終わり、なんとなーく私の心も落ち着き始めた…気はする…
『ちなみに、あそこにいるのが綾坂りり だよ』
『うそ?!』
『んでもって、あれが池川 涼介イケガワ リョウスケでしょー、あれが…〇〇あれが…〇〇』
綾坂りり?
池川 涼介?
よく見渡せば…あちこちに有名芸能人…
落ち着き始めたはずの心は
またまたザワつき始めたのである…

