ヒミツ恋 〜奇跡と運命〜




私はマスターの横へ並び、お客様を出迎える


『いらっしゃいませ』


スマイルでお出迎えはお手のもん



30人という急な貸切にも対応はバッチリ



&Rでアルバイトを始めたのは2年前



一人暮らしを始めてすぐの事だった


アパレルショップで働く同僚に誘われて来たのが最初で、何回か通ううちに&Rの落ち着く雰囲気に魅了されてしまい、貼ってあったアルバイト募集の求人に立候補した



&Rは、あまり混んでるような店ではなく、どちらかと言えば隠れ家のようなお店でヒッソリとしている。

忙しい感じは全くなく、マスター1人でも余裕でやっていけそうなのに……求人?って疑問にも思ったがマスターは快く採用してくれて、次の日から早速働き出したんだ



そういえば…あの求人の貼り紙ボロボロだったような気もするが…



まぁ今となっては詳細不明だ



『理咲子!』


次々と入ってくるお客に満面な笑顔で接している最中、名前を呼ばれ振り返る


『玲』

『理咲子もありがとう。終わりだったのに残ってくれてたんだね。申し訳ない』


そう言って玲は顔の前で手を合わせて謝罪した


『全然大丈夫だよ。玲こそ大変だね…こんな時間なのに打ち上げとかでお店探し…大変な仕事なんだね…』

『大変な仕事ではあるけど、楽しいよ。しかもいつもはもっと早く段取りして決めてるから全然余裕なんだけど、今日はたまたま。同期の子が間違った日にちで予約してたらしくてさ…こんな人数じゃ、さすがに焦ったけど本当に感謝するよ、理咲子とマスターに!』


『私は何も…』


まだザワザワと騒がしい雰囲気


プロらしき人の料理がテーブルに並べられ、ドリンクが配られる


もちろんしっかりアシストしてますよー



『お飲み物どうぞ』

『あ、どうも』

『どれになさいますか?』

『じゃあ…生ビールお願いします』

『かし…こ…』


……!?


え……うそ…