ヒミツ恋 〜奇跡と運命〜





『この前はねRED.Mtも見たよ』



……!



『……っケホ…』

『ちょ!理咲子?…大丈夫?』

『ご、ごめん…ケホ…大丈夫』

『なに急にむせてんの…』



だって玲が急に……



『はいタオル』

『ありがと…』

『それでさ、メンバーと写真撮ってもらったんだよね』

『写真?!』

『羨ましいでしょー。見る?さすがにRED.Mtはいつ見ても興奮するでしょ』



心臓がうるさい


私は急に落ち着きをなくし始める…




RED.Mt…


3人組のアイドルユニット



もちろん知ってるよ玲…



玲から見せられたスマホの画面には、玲とRED.Mtの3人が写っていた



玲の横で王子スマイルを輝かせる人


私の目は1人にしか向かない



『カッコいいよねぇ。とくに楓 瑞樹』

『え?玲ファンなの?楓 瑞樹の?』

『いや別に。なに急に…理咲子らしくないね』

『へ?あ、いや…』


どうした…私…


本当……らしくないな



けど、やっぱり楓 瑞樹には反応するでしょ


名前聞くだけで全身が熱くなってる




『なにーなにー?なーんか変じゃない理咲子』

『え?別に何も…へ、変じゃないっ!』

『いやいや変でしょ。まさか…』

『……?』



玲は私の顔をじーっと見つめる


まさか……?……とは…?




『RED.Mtのファンなの?』


ズコっ…!


『そりゃあファンじゃないと言ったら嘘になるけど…』

『あれ…なんか反応が普通だなぁ。何か他に隠してる事がありそうだね…』

『な、なにが…?』

『それそれ!その反応!…なーんか怪しい』

『ちょっとやめてよ玲…別に何も…』

『何も?』

『何も…』

『ない?』

『ない…』



何も…ない……




………なんて嘘…



ごめん玲


言えないよ…




あの日


楓 瑞樹からのメッセージ



未だにメモのまま保存してある



自分の携帯にすら登録できず



もちろん……



連絡なんて…できっこない




連絡する勇気なんてない




本当に楓 瑞樹が私に宛てたものなのか…



信じれないという思いが強いのかもしれない




だって…あの楓 瑞樹だよ?



あのRED.Mtの楓 瑞樹




へんな夢でも見てるんじゃないか



一旦落ち着いてみよう




そう言い聞かせて


メモは財布の中へ




そして1ヶ月半が経った今日に至る…