…こんな幸せな日は今日が最初で最後ではないの?
いや…いやいや!
早まってはいけない!
社交辞令かもしれないし…
楓 瑞樹が&Rの常連とか…
心臓が保ちませんっ…!
けど、そう言ってくれるだけで嬉しいよ…
楓 瑞樹はきっと真面目で嘘つけなくて、有言実行の人間なんだ
だから、こんな些細な約束をちゃんと覚えて守ってくれる
来ることなんてないと思ってた
二度と会うことなんてないと思ってた
こうして、すぐ隣で有名芸能人と時間を共にするなんて
あぁ〜神様…
幸せを使い切っている
その後の私の人生は
どんな悪夢が待っているのです…?
『……』
『……』
……あ。
私1人、妄想で抜け殻になっていた模様…
ふと我にかえると…
『戻ってきた』
『ブツブツなんか言ってたけど、考え事終わった?』
もはや満面の笑みで2人から見られている私
その場そっちのけで……恥ずかしい…っ
何回笑われたら気がすむんだ私っ!
『ご…ごめんなさい…考え事です…』
『はははっ…もう本当に面白すぎだから。初めてだよ、理咲子ちゃんみたいな子』
そう無邪気に笑うのは…楓 瑞樹
名前を呼ばれるのも、まだドキっとする
ふと顔を上げると、バチッと目が合う
そして恥ずかしさ満開で目を逸らし、うつむく
まさに挙動不審
『そりゃ緊張もするよな。一応、楓瑞樹だもんね』
挙動不審な私に気を使うように優しく言うのは今井さん
『は、はい…』
♪〜♪〜♪〜♪〜
突然誰かの携帯の音が鳴り響いた
『俺だ……お?事務所からだ。ちょっと外出てくるわ』
『いってらっしゃい』
今井さんの携帯が鳴っていたらしく、慌てて外へと出ていった

