言ってた通りって…ことは…
『瑞樹は休みがないから、なかなかプライベートでこういう場所来れなくて…いつもはオフの日なんか気にしないのに、最近ずっと休みの日ばっかり気にしててさ』
淡々と話すマネージャーの今井さん
ビールを飲みながら、たまにクスっと笑う楓 瑞樹
『明日がオフって分かった瞬間に』
『ちょいちょい、今井もういいから』
『はっ…なんだよー照れんなや』
『照れてねぇーし』
…どゆこと?
今井さんが話す内容が少々引っかかる
なんか…もしかして楓瑞樹は…
私のことを気にしてくれてたの?
そんなこと
1㎜も期待しちゃダメでしょ……
『他の誘い断って、ここのお店で理咲子ちゃんに会うことを選んだんだよな?』
『言い方!俺はただ前に約束したってのもあって…まぁ気にはなってたから…』
なんということでしょう
あの楓 瑞樹が私のことを気にしてくれてたではありませんか…
冗談だと分かっていても、言葉で聞くのは嬉しいな
『隠れ家的なお店だし、可愛い店員さんもいるし、ここなら通えるな瑞樹』
『あぁ、そのつもり』
さっきから、ちょいちょい私のことを褒めてくださる今井さん
感極まりない…感謝です…っ!
人生この方、容姿や性格を褒められたのなんて両親をはじめ、親戚の方々以外では絶対になかったこと
可愛いなんて…
言われて喜ばない女子はいないでしょ
お世辞だけど、心から嬉しい
……ん?
聞き流しそうになったけども
通えるな瑞樹?
あぁそのつもり?

