『あ!もしかしてロケ?誰か芸能人来てるとか?!』
奈々ちゃんは目を輝かせながら言う
『まさか〜』
私は目を細めながら言う
輝きに満ち溢れた目の奈々ちゃんと夢のない枯れた目の私の差…
そう、この差が現実。泣
『いや、あり得るよ!だって女の子とか超騒いでるじゃん!』
『確かに…』
『誰だろー俳優かな?女優かな?ロケだとしたら久々だよね。ここ入ってきたりして〜』
『えーそれはないでしょ。てか本当にロケなのかな…事故とかじゃ…』
私と奈々ちゃんが仕事放棄して外見ながら話し込んでいると、1人の女性客がいきなり…
『あれRED.Mtじゃん!え、ヤバくない⁈』
⁇⁈
その声に店中はパニック
商品を戻し外へと流れるお客様たち
『まじ⁈RED.Mtなの?』
奈々ちゃんも流れるように…
『そこ!2人!しーごーとー!』
突然店長の声に慌てて手を動かす2人
奈々ちゃんは流れては行けなかった…笑
RED.Mt………
確かにそう聞こえた
何かのロケ?
もしやプライベート?
……ほんとにRED.Mt…?
けど外のざわつきは半端なくうるさい
キャーキャー奇声も聞こえる
ほんとに……
……来てるなら……
『楓 瑞稀だー‼︎‼︎♡』
またまた女性客が叫ぶ
私は思いっきり反応した
いる…
楓 瑞稀が……いた
ちょうど私からも見えたんだ
こんなことって…あり得るんだ…
カメラやスタッフさん、ギャラリーに囲まれながら店の前を歩いている楓 瑞稀
RED.Mtのメンバーもいた
棚に洋服を戻そうと一瞬目を離した時…
カラン…
『すみません』
お店の入り口が開くと共に聞こえた男性の声
そして、何よりも…
っきゃぁぁぁぁぁあ!!
多数の奇声の嵐
…な、なにごと?
店長が私の横を通って行く
私は立ち上がり顔を上げた…

