カララーン…
『あ、いたいた!ちょっと楓さん、どこいたんすかー』
入口の開く音と共に聞こえてくる声
『それこっちのセリフだっつの。俺トイレつったじゃん』
『まじすか?』
『まじまじ。出てきたら、この子以外誰もいないし…対応の悪さに愚痴ってたとこよ』
『愚痴ってた…て…勘弁してくださいよ。前に車停めてるんで行きましょ』
『はいよ』
楓 瑞稀は椅子から立ち上がり、
…………?
立ち上がり……動かない…?
私は不思議に思い、立ち上がった楓 瑞稀を恐る恐る見てみる
……///
そして当たり前のように目が合い
『またね、理咲子ちゃん』
待ってたかのようにニコっと私に笑顔を向けた
………キュン……ッ
理咲子…ちゃん…
またねって……
名前……呼ばれちゃったし
目がキョロキョロしちゃった私を見て、楓瑞稀はまた笑うんだ
『このお店気に入ったから、また来るよ。だから”またね、理咲子ちゃん”』
そう言った後、私の頭をポンって……
………っっ///
『あ…ありがとう…ございますっまた来てください!』
去って行く楓 瑞稀に向かって精一杯の言葉
緊張のせいか相変わらず体はカチコチ…声量も調整ができない
バカみたいな大声出して…恥ずかしい…
それでも…
『はは…絶対来るよ。ありがとね、おやすみ』
優しく微笑んでくれるんだ…
楓 瑞稀………
キラキラ輝いていて眩しかった
笑顔も声も全てが心地良かった
扉は閉まり
夢のひとときは終わった

