クラス発表の紙に書いてあったクラスへと足を運ぶ。


全開の窓からは、桜の花びらが舞い込んでいた。


友達ができるか、とか。クラスに馴染めるか、とか。

そんな悩みは心底どうでもよかった。


どうせ短い高校生活に、思い出も何もいらない。


──だったら高校なんて行くなって話かもしれないけれど、それではずっと彼を、心に残してしまいそうで。



とても出来っこなかったのだ。