「お疲れ様です。お先に失礼しまーす」


店長に挨拶をし、事務所を出た。


あれから時々、昼間にも店長がいることが増えた。


だけど、あのウワサがなくなり、店も落ち着いてきたことに店長もホッとしていた。







午前中のバイトが終わり、午後からの学校へ向かう。


いつもの一日。



お昼ご飯のおむすびと、お茶を買おうとレジへ向かった。


雑誌前には、女子高生くらいの女の子たちが立ち読みをしていた。








「ねぇ、見て見て! Moonが水月不動産の社長の息子だったんだってー」


「えー、超お金持ちじゃん!」








「!」

その話しを耳にし、急いでその雑誌を手にとった。