これが、私の家族です!

「兄貴?」
恭の部屋は、とてもシンプルだ。
ベッドに洋服タンス、机と椅子、
それから、小さめの棚があるだけ。
「どうかした?」
恭は、ベッドに腰掛け、
本を読んでいる。
雷はそのとなりに、座った。
「さっき、聖歌が、
兄貴がほしいものは何かって聞いてきた。
兄貴、適当になんか、
言ってやればいいのに。
本とか花とかさ」