朝は皆、慌てて出ていくので、
私は皆にかおを見せない。
私がいたら、邪魔になる。
「いってらっしゃい...」
私は窓から、
学校にいく二人を見送る。
恭おにぃちゃんの学校は、駅方向。
二つとなりの駅の学校らしい。
雷おにぃちゃんの学校は、
ここから徒歩十五分。
バスケ部で、とても活躍しているらしい。