「よろしくね、えっと、名前は?」
恭が、私の前に来てなにかをいっている。
私には、何をいっているのか、
まったくわからない。
「おい、なんかいったらどうだ」
行きなり大声を出されて、
とても驚いた。
「雷、やめなさい!
妹なんだから、やさしくしなさい」
「この子は、聖歌というの。
耳が聞こえなくてね」