タクシーの窓から見える景色は、 私が最後に見たときより 色付いてみえた。 平日のまちは、あまり人がいなかった。 だけどそのなかに、 同級生を見つけてしまった。 私の額から、冷や汗が出るのがわかった。 私は強く、 鞄のひもを握りしめる。