「きこえるよ...」 風の音が、ドアを開ける音が、 人の笑い声が、 全部聞こえる。 「きこえるよ!」 私がもう一度いうと、 みんな嬉しそうな顔をした。 ああ、こんなに聞こえることが、 嬉しく感じるんなんて...!