これが、私の家族です!

「私、自分に怒ってたんだ。
聖歌が頼ってくれないほど、弱い自分に。
だから、聖歌を見つけたとき、すっごく嬉しかったの。
今度こそ、聖歌のことを支えてあげられるって。
いつも、私のことを支えてくれたときみたいに...」
私は、李生が重ねている手に、
さらに自分の手を重ねる。
「そ、そんなことない...」
大丈夫、ちゃんと声は出てる。
「李生には、いつも助けられて、だから、李生は弱くなんかない。
私より強いよ。
あと...
ごめんね、黙って姿消しちゃって...
ごめんなさい...」
「聖歌...」