「聖歌ちゃん」
私ははじめて、肩を揺すられて、
誰かが部屋にいることを知った。
こんなこと、始めてだ。
それほど私は、壊れていたのだろう。
「聖歌、お話ししよ?」
李生の声が、とても近くに聞こえる。
今すぐ、話したい。
だけど、話せない。
「ねぇ」
心の声だ。
私ははじめて、肩を揺すられて、
誰かが部屋にいることを知った。
こんなこと、始めてだ。
それほど私は、壊れていたのだろう。
「聖歌、お話ししよ?」
李生の声が、とても近くに聞こえる。
今すぐ、話したい。
だけど、話せない。
「ねぇ」
心の声だ。



