これが、私の家族です!

聖歌はいつも、
そこにいるのかどうなのか、
わからないときがある。
ただ、静かというわかではない。
存在を消してしまっている。
そういってもおかしくない。
「おい、どこにいくんだ」
海音が、立ち上がった雷に声をかける。
雷は振り返らず、「聖歌」
とだけこたえる。