「うそ...だろ...」
雷は、そのまま
聖歌達のところには向かわず、
一度家に帰宅した。
汗をかいて、着替えたかったのだ。
しんっと静まりかえった家は、
聖歌が来る前の家のようだった。
母もなく父もなく、
兄ともあまり会えなかった。
お互いに、学業が忙しかったのだ。