これが、私の家族です!

うつむいてしまう私に、
海音がクスッと笑う。
「ほら、怖くない、怖くない」
そういって、私の右手を優しく撫でる。
すると、少し心が軽くなる。
「俺ね、小さいときすっごく怖がりで、
泣いてたり不穏になったりすると、
母さんがやってくれたんだ。
ま、そんな母さんも、死んじゃったけど」
私はビックリした。
海音が怖がりだったなんて、
信じられない。