「これ、僕に?」
私はうなずく。
恭おにぃちゃんは、
それを嬉しそうに受け取り、
器用にリボンと包装紙をとった。
中には、小さめの箱。
恭おにぃちゃんは、
その箱のふたを開けると、
とても嬉しそうに目を細めた。
恭おにぃちゃんの右手には、
私があげた、犬型のネクタイピンが、
光っていた。