神起祭の夜に、死者と会える――。

その伝説を起こすアイテムはすべて見つかった。

あとは、信じて祈るだけ。




おばぁちゃんの日記を開いた。

65年前のおばぁちゃんの日記は8月11日を最後に途切れているけど、その続きを綴りたくて白紙のページを捲る。

――――と、


「あれ」


そこには、この前までなかったはずの文字が書き込まれていた。



【誰かのために、そう願った時に人は再生する】

後悔しない人は、いない。

後悔のない、人生もない。

迷った分だけ強くなれる人であれ。

悲しんだ分だけ、優しくなれる人になれ。

それが、誠実ということだ。