私は野獣の腕を振り払い、

ガバっと起き上がった。


腕が、屋上のコンクリートにガツン、と当り
鈍い音を立てた。



「いってーなっ!」


野獣が顔をしかめて起き上がる。


『ご、ごめんっ!』