とにかく、言われたまま 私の顎の下あたりで組まれた野獣の手を 両手で握った。 フラッシュが、光る。 すると 野獣が、フッと、息を耳に吹きかけてきたから 撮影中だということも忘れ ドキっとして 後ろを振りかえった。