♥恋コイ♥  【完結】

がやがやと声が聞こえてきた。

こっちに向かってくる、
男子生徒たちの声。

数人の男子生徒が下駄箱まで来て
私たちを見て
ピタリと足を止める。


プリンスがここにいることに。
そして、
私が泣いていることに
(かなりの号泣っぷり)
驚いている。




野獣が私の後頭部に手を当てて
ガバっと自分の胸元に引き寄せた。


私は
野獣の胸の中。