窓の外がすっかり暗くなっていた。

窓の隙間から吹き込む風が
もう、冷たい。


もくもくと、ただひたすら計算問題を
やっていたから気がつかなかった。



「先輩、そろそろ帰りましょうよ」


「明日から部活停止なんで、
 図書室の鍵は
 僕が先生に返しておきます」


『そっか。テスト前1週間は部活停止だもんね。
 じゃ、テストが終わってから、またね』


「はい」
「はーい」