「そういえば・・」

と、珍しく見城君が声を潜める。

『ん?』

「あそこに、すっごいイケメンオーラを
 放ってる人がいるんですけど。
 もしかして、あの人ですか? 新入部員て」

と、後ろのテーブルを指さした。



見ると、野獣がテーブルに頬杖をついて
漫画を読んでいた。


確かに。漫画を読んでるだけなのに
雑誌の一ページみたいな雰囲気。
オーラが図書室に溢れかえってるよ


シャープな顎のライン。
頬杖をつく腕は適度に骨ばっていて
程よい筋肉と浮き出る血管が
高校生とは思えないほどsexy。

さすが、売れっ子モデル。


・・・ま、読んでる本は漫画だけど。