クラスの派手なグループの男たちがひそひそ話しているのが嫌でも聞こえてしまう。


「あいつ、かわいくなったよな」


そんなこと、こっちはもう何年も前から思っていたというのに。地味でさえない俺と、明るく人気者の彼女が幼馴染なんて、クラスの奴は一人も信じないだろう。


「まひろ・・・?」

不自然に目をそらした俺の顔を不思議そうに見つめる彼女。


くそ。めちゃくちゃかわいい。

こんなの反則だ。