「ん……」
いててて、肩いてえ。
…………
「え?」
目を開けて、部屋の中を見渡した。
ここ俺の部屋じゃねえ。
どこだここ。
腕に温もりを感じる……
ん?!?!
俺の腕の中で気持ちよさそうに寝てる蒼璃がいた。
なんでこいつがいんの?
てか、まじここどこ?
……もしかして……
こいつの部屋で寝ちまってたのか?!
何回も部屋の中を見ても、女もんの家具しか置いてない。
ありえねえ…………
このまま起きて気まづくなんのも嫌だし
部屋に戻るか。
起こさないように、そーっと布団から出ようとしたら……
「……ん…」
服の袖を掴まれて、出られない状況になった。
ちょ……
これはやべえって……。
可愛すぎだろ。
「おい、起きろ」
「ん……」
手を離そうとしても、
なかなか離そうとしない。
ずっとこのままでいるわけにはいかない。
なんとかして起こそう……

