「はあ~気持ちいい」
水ぶっかけられたせいでキンキンに冷えていたから余計に温かい。
芯まであったまる~
そういえば今日一番風呂だ!
いつも琥牙くんが先に入るんだよね。
というよりも、一番じゃなきゃ嫌らしい…
…てことは?!
今日……私一番…
頭の中に怖い琥牙くんの顔が浮かぶ。
ひいぃっ
考えただけでも怖い、!!!
ーガラガラ
「ん?」
「!!!!!?」
脱衣所の方からドアを開ける音がした。
え?ちょっと待って…
だ、だれ?
「おい」
「は!はい!」
琥牙くんだっ。
しかも声裏返った。
「早く出ろ」
「は?!」
「はじゃねえ。早く出ろっつてんだ」
はあ?!有り得ない!!
こっちはさっきまでビショビショで寒かったのに!!!
入ってまだ10分も経ってないのに!
「出ねえなら入るぞ」
「え?!それはだめ!!!」
絶対にだめ!
見せられる体じゃないし…恥ずかしいし…
てそんなことはどうでもいい!
1人でアワアワしているといつの間にか人影が消えていた。
あれ?諦めたのかな?
「諦めてねーからな!あと5分で出てこい!」
ドキーっ!!
自分の思ってることを言われて思わずびっくりしてしまった。
よし。待たせるのも悪いし出るか。
もう少し入りたかったけど…
ううっまだちょっと寒いな…
ささっと着替えて布団に入ろ!
私は脱衣所に琥牙くんがいないか確認して、お風呂場を出た。

