いつもの曲がり角で麻唯ちゃんとバイバイした。




うわ、雨強くなってきた…




早く帰ろ。





家に着くあと10分の所で、走り出した時だった。








ーバッシャーン




「!!!!!」




後ろから車が走ってきて、
水たまりの水を全身に掛けられてしまった。





梅雨とはいえ、水を被れば寒い。







嘘でしょ…







もー最悪!!!!

寒いし!





とりあえず早く家に…






傘を折りたたんで体を縮こませながら家に向かった。







「ただいまあ…」

「まあ!!!蒼璃ちゃん?!どうしたの?!」

「ははは…ちょっと車に水掛けられちゃって」





玄関を開けるなりおばさんがタオルを片手に出迎えてくれた。






「とりあえずこれで体拭いて。先にお風呂入りなさい」

「はい…ありがとうございます…」






制服までビッショリ。





明日までに乾くかな。


もうこれはドライヤーに助けてもらおう。





私は玄関で全身拭き終えて、お風呂場へ向かった。