「……」
「……」
2人とも黙ってぐちゃぐちゃになったリビングを見つめている
「どうしましょう……貯めてたお金が全部ないわ……」
「通帳は……通帳はあるのか?!」
お母さんとお父さんはとりあえずお金を確認した
なんでこんなことに……
4月早々不運だな……
今日1日テンション上がらないよ。
「あったわ!通……」
お母さんは通帳を開いて固まった。
「お母さん?どうしたの?」
「貯金が無くなってる……」
「ええ?!」
なんと通帳に貯金していたお金までもが取られていた。
もうこの家に住めないじゃん……
重い空気の中お父さんが口を開けた。
「1人、頼れるやつがいる。そいつに聞いてみる。とりあえず蒼璃は学校だろ。母さんと入学式行ってきなさい」
そう言って私とお母さんは学校に。
お父さんは携帯を持って出て行った。
これからどうなるの?!?!?!

